エアフィルター
空調用エアフィルターについて
空調用エアフィルターは、建物や車両などの空調システムに組み込まれ、空気中の微粒子や汚染物質を除去するためのフィルターです。これらのフィルターは、室内の空気品質を向上させるだけでなく、エアコンや暖房システムの効率を向上させる役割も果たします。
空調用エアフィルターは、異なる精度や性能レベルで提供されます。一般的なタイプには、以下のようなものがあります:
1. プレフィルター
空気中の大きな粒子やほこりを捕捉するための最初のフィルター段階です。プリフィルターは、エアフローを制限することなく大きな粒子を除去することに焦点を当てています。
2. 中性能フィルター
プリフィルターで取り切れなかった細かいほこりや繊維、花粉、カビなどの微粒子を除去するためのフィルターです。中性能フィルターは、一般的な居住空間や商業施設で一般的に使用されます。
3. 高効率フィルター
高効率フィルターは、HEPA(高効率粒子捕集器)フィルターやULPA(超高効率粒子捕集器)フィルターとして知られています。これらのフィルターは、非常に微細な粒子やアレルゲン、細菌、ウイルスなどを高い割合で捕捉します。クリーンルームや医療施設などの高度な環境で使用されることが一般的です。
空調用エアフィルターは、定期的なメンテナンスと交換が必要です。フィルターの効果的な機能を維持するために、指定された期間や使用状況に基づいて定期的に清掃や交換を行う必要があります。
分類と性能
ろ過で粒子を除去するエアフィルターは、粒子径と捕集率から4種類に分類される。フィルターを選定する際には対象粒子径と捕集率、圧力損失、処理風量、粉じん保持容量、アウトガス(脱ガス)量、耐薬品性などを考慮する必要がある。外気処理用には粗じん用・中性能・HEPAフィルターが、クリーンルーム換気系やクリーンルーム機器には中性能・HEPA・ULPAフィルターが使用される。
粗じん用エアフィルター | 粒径が5μmより大きな粒子の除去に用いるエアフィルターである |
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中性能フィルター | 粒径が5μmより小さい粒子に対して中程度の粒子捕集率をもつエアフィルターである |
HEPAフィルター | 定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して、99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245㎩以下の性能を持つエアフィルターである |
ULPAフィルター | 定格流量で粒径が0.15μmの粒子に対して、99.9995%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245㎩以下の性能を持つエフィルターである |